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僕は遊んだあとに宿題をしたいのに!!

 朝日新聞の栃木版で、木曜日に「心晴れたり、くもったり」というコラムを書かれているのが、栃木県教育研究所相談部長の丸山隆さんなのですが、毎回様々なテーマで書かれていて、興味深く読ませて頂いています。

 4月5日付のコラムでは、新入学の時期でもありタイムリーなテーマで、子どもの、学校で出される宿題を巡っての話でした。

TBSラジオの人気番組、「全国子ども電話相談室」に寄せられた小学生の「僕は遊んでから宿題をやりたいのですが、お母さんは宿題をやってから遊べと言います。どうしてですか」という質問に回答者の意見が、子どもの立場を支持する人とお母さんの立場を支持する人のふたつに割れたというものでしたが、丸山さんはあるお知り合いの方との話を引用し、「いずれを取るにしろ宿題にどう対処すべきか、子育てには案外切実な問題だ。それは、わが子に期待する親の人間像とも、深く関わっているからだ。宿題一つにしても、このように多くの意見が存在する。宿題談義を交わしながら子育てを振り返るのもこの際大切かもしれない。新学期を迎えるに当たって、そのことを世の母親に対する「宿題にする」というのはいかがであろうか。」と書いています。

 毎月第4木曜日に開いている「たんたんカフェ」のご案内と一緒に差し上げたこの記事を読んだ方数人から、次のようなコメントが送られてきました。

●Iさん
 長男が入学したばかりの時は、私も「遊ぶ前に宿題やりなさい」「終わったの?」と、しつこく言ってました。今、5年生になって、家で過ごせる時間が短い(下校が遅い、部活が忙しい)こともあり、帰宅から就寝までの時間配分は、子どもにまかせています。必ずやること(夕食、風呂、宿題))が、21時までに終わるよう、子どもなりに考えてやっています。「宿題はやるもんだ」と、親子ともども思っている…ということでしょうか。

 長女(3年生)も「宿題はやるものだ」派です。2人とも宿題以外は自主的に勉強しないし、漢字や計算練習など繰り返しが必要なものは学校だけでは不十分な部分もあると思うので、そう言う意味での宿題はある程度必要だと思います。

 記事のコピーを見て、自分自身も「宿題は先生との約束だ」と、話していたことを思い出しました。2年生だった長男が「僕はそんな約束した覚えはない!」と言い、絶句しましたが…。

「お父さんは会社、お母さんは家事、子どもは勉強と遊ぶことが仕事なんだよ」…なんて言ったこともあります。

 子どもは、「宿題はやらないと怒られる」「自分だけやっていないのは恥ずかしい」…あたりが、宿題をやる一番の動機のようですが…。

●Sさん
 宿題の記事読みました。とても考えさせられました。子どもが家に帰ってくると夕方の仕事に出かけなければならない私は、小2になる娘に、毎日命令形で「やったの!やりなさい!」の連発。そのせいか、何をやるにも「お母さんは?」と聞く。
 これではまずいと思っているのですが…。忙しさに負けています。皆さんの体験談も聞いてみたいと思います。

●Yさん
 私は、宿題してから遊ぶ派です。理由は後から(宿題)だと、「眠たい、疲れた」が先になり、より時間がかかるからです。今のところは多分問題なくすすんでいます。(1年からこのスタイルです)
 「面白い宿題が存在するのか?」と思いました。先生が個別に出す宿題、その子のレベルにあわせたというのか、あなたには、今ここが必要という出し方ならやるのではないか??とも思いました。

 私はどちらかというと「宿題は主人に任せた!」というタイプです。最後の方に宿題と子育てというのがありましたが、これを見て、このふたつは切り離せないなぁ~と思いました。私は切り離して考えていました。

●これらの感想を読みながら、私の思いを書いてみました。

 丸山さんは、「いずれを取るにしろ宿題にどう対処すべきか、子育てには案外切実な問題だ。それは、わが子に期待する親の人間像とも、深く関わっているからだ。宿題一つにしても、このように多くの意見が存在する。宿題談義を交わしながら子育てを振り返るのもこの際大切かもしれない。新学期を迎えるに当たって、そのことを世の母親に対する「宿題にする」というのはいかがであろうか。」と書かれています。

 私は、大事なのは、この「宿題をどう考えればいいのか?」ということに限らず、子育てにおけるあらゆる場面で「正解は何か?」ということを求めるよりも先に、「自分がどう子どもと関わっているか?」という現実をまず自覚するところから始めるしかないと思っています。 

 そして、次に、「そこで起こっている問題について具体的にどうしたいのか?」ということを考えます。例えば、『子どもが家に帰ってくると夕方の仕事に出かけなければならない私は、小2になる娘に、毎日命令形で「やったの!やりなさい!」の連発。そのせいか、何をやるにも「お母さんは?」と聞く。これではまずいと思っているのですが…。忙しさに負けています。』と、Sさんが書いていますが、こういうふうに書けると問題の8割は解決したようなものではないでしょうか?自分と子ども関わりを自覚しているのですから…。

 このお母さんは、自分の子どもへの接し方がこれではいけないということもまた自覚しています。ですから、お母さんがこれから考えることは、自分はどうして欲しいと思っているのかということを具体的に自分の言葉で表現することかもしれません。ただ、だからといって子どもがそうしてくれるとは限りません。

 その、親と子の思いのギャップがあることを前提に子育てをしていくということを考えると、この、丸山さんの話の中で私が一番気になるのは、ラジオ相談室の先生たちの誰かが、この子に「君はどうして、遊んだ後で宿題をやりたいの?」と聞いたのかどうかということです。私なら、まずそれを確認すると思うからです。つまり、子育てもコミュニケーションが基本にあるということではないでしょうか?

 私なら、そういうふうに子どもの気持ちを確認した上で、「お母さんがそう言うのを聞いてどう思う?」「お母さんがなぜ、勉強の後に遊べというのかわかる?」「お母さんに自分の気持ちを伝えたことある?」「じゃこれからどうしたい?」 など、聞いてみることは山のようにあるのではないでしょうか?」

 大事なのは大人が思っている正解を与えることではなく、子どもが判断し自分でどうするかを決めていくプロセスに寄り添うことのように思うのですが…。もちろんその中に、親としての自分の気持ちを伝えることも当然入っていて良いとは思いますが。

 「自分が子どもとどう関わっているか?」「自分は子どもに何を一番伝えたいのか?」このことを自分に問いかけていくことが、子育てのプロセスで親も成長していくことにつながるように思います。

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